ISOを有効活用し、経営改善を実現するには・・・
まず第一に重要なポイントは、社長様をはじめ全従業員の方々が、
ISOを活用して「会社を成長(業績向上)させよう」という共通意識を
お持ち頂くことです。
・確かに認証取得は、対外的に企業信頼度を高める効果はあります。
しかしながらそれだけでは決して安定した企業成長は図れません。
・社長様はじめ全従業員の方々が、常にしっかりと当事者意識をお持ち頂き、
個々の改善活動に お取り組み頂く必要があります。
「 ISOと業務実態の融合」が重要です。
・全社域で規格要求事項を上手に業務実態に融合させて、個々の仕事に対する
意識・質を向上させることが不可欠です。
つまり「 ISOは、ISO。実務は実務。」という様に分離して扱うことは厳禁です。
・上手に融合させるためには、規格要求事項の表面上の文言に捉われるのでは
なく、その意図・真意を理解し実行可能な管理の仕組みを整える事が重要です。
審査員の指摘(改善提案を含む)に対する過剰反応は禁物です。
・大手企業(人、モノ、金、情報といった経営資源が潤沢)出身の審査員に散見
される事象ですが、中小・零細企業では物理的に改善が困難(財務圧迫)と
思われる指摘には、事情説明を行いその場で解消することが大切です。
・ISO14001(環境)及びISO9001(品質)において、このマネジメントシステムが
「あらゆる組織が適用可能」「画一化を意図しない」と明記しています。
つまり、経営資源が限定されている中小企業では、実現可能な範囲の中で
継続的な改善活動に取り組むことが重要なのです。
・審査内容に関して不服がある場合には、審査機関に対して申し立ても行えます。
「ISOを有効活用し、経営改善を実現する」には、
その他にも多くのポイントが挙げられると思いますが、
ここでは特に基本となるものをご案内させて頂きました。